2019-06-19

vMotion時にNICの互換性警告が出るときの原因(の1つ)

もうVMware何年触ってんだろ。
なまくらです。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は小ネタ。

vMotion時にNICの警告が出た

まずどんな環境なのか書かないとなんのこっちゃという感じだと思うので。

  • vCenter:vCenter Server Appliance 6.5
  • ESXi:ESXi 5.5 Update 2 (移行元、移行先どちらも)
  • ゲストOS: CentOS 5.10 (i386) ←つまり32ビット
  • NICの種類:フレキシブル
以上のような環境で、vMotionしようとしたところ以下のような警告画面が出ました(赤枠で囲った部分)。
互換性の問題
互換性問題の詳細画面
メッセージは以下の通り。
仮想イーサネット カード「Network adapter 1」はサポートされていません。”これは、ホストの一般的な制限ではありませんが、選択されたホストの仮想マシンに設定されたゲスト OS の制限です。”
意味がサッパリ分からない。
悩んだいろいろ探してみたところ、原因がわかりました。
仮想マシンの編集で、仮想マシンのオプションを見てみたところ、以下のようになっていました(赤枠で囲った部分)。
設定の編集
設定の編集画面
つまり、仮想マシンのオプションの定義上では、このVMはCentOS4/5の「64ビット」だと設定されていました。でもインストールしてあるのは32ビットだよな…。

仮想マシンの定義上は対応してない

これは…と思い、VMware Compatibility Guideで検索してみるとやはりということで
ESXi5.5上のCentOS4/5のNICのタイプが「フレキシブル」の対応状況は

  • 64ビットだと対応していない
  • 32ビットだと対応している
のでした。なので、この定義を「CentOS 4/5 以降(32ビット)」に直して、警告は出なくなりました。よかったよかった。

ちなみに、このゲストOSのバージョンの選択によって、NICを追加したときに選べるタイプに制限が出てきます。この写真のように「CentOS 4/5 以降(64ビット)」だった場合、新たにNICを追加した時にはタイプとしてE1000,vmxnet2,vmxnet3の3種類しか選べません(そもそも選択肢に出てこない)。これが32ビットだった場合はVlance、フレキシブルも選択肢に表示されるようになります。

さらについでに言っとくと

この「ゲストOSのバージョン」の選択変更は、いったんゲストOSをシャットダウンしないと変更できない。OSを気軽に落とせない場合は、変更まで気持ち悪いけれども我慢するしかない。
実際に警告が出てくるのはvMotionするときくらいだし、警告を押し切ってvMotionしたって移行先でネットワークが使えなくなることはない(インストールされているOSにドライバがあるかどうかだから)ので実際気にしなければいいのだけれどもね。

最近こんな細かいクエスチョンを調べることばっかりに時間使ってるなぁ…。

それではまた。

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